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広告まんが道の歩き方:別巻/メール商談ライブ1
●1.漫画「失敗社長」物語 〜ある社長の失敗人生を描く〜
・プロセス02:基本プランと初稿ネーム(チャプター:04〜12)

1.漫画「失敗社長」物語 〜ある社長の失敗人生を描く〜



プロセス02:基本プランと初稿ネーム(チャプター:04〜12)



送信

うるのです。
マンガの基本プランができたので、メールさせていただきました。

■マンガタイトル:失敗社長シリーズ(仮)
■作品タイプ=コメディ
■ページ数=10ページ×5回を想定
■サイズ・色=A4/モノクロ(WEB使用時は2色カラー)


■第1話あらすじ
なかなかデビューできないミュージシャン志望の若者。目標が見出せない暴走族風の少年。その暴走族にからまれている事業がうまくいかないオジサン。お互いに不幸をぶつけあうような状態になっている。
そこにあらわれた失敗社長。
「みんな、まだまだアマイのぉ」
「なんだとっ!ならオマエはどうなんだっ!」
「ワシは30億ほどの負債を背負った事があるんじゃが?」
「ええっ?!30億っ?!」
「・・・お、お見それしました・・・!」
そんなわけで、彼等に失敗談を聞かせてあげる失敗社長。
失敗社長と話しているうちに、やる気が出てくる人々。
いつの間にか、周囲には人垣ができ、路上ライブみたいに。
やがて彼等はそれぞれ奮起することができる。
が、人垣の中からお巡りさんが。
「いい話だったよ!・・でも、こんなトコで集会しちゃイカン!」
「ありゃ、また失敗だったか・・」

※第一話なので、失敗社長のアウトラインを伝えておきたい。


■第2話あらすじ
機転でヤクザ風の連中にからまれている男を助けた失敗社長。
(オサムさんを犠牲にする→あとで怒られる)
話を聞いてみると、事業がうまくいかず借金漬けになっているとのこと。
思わず意気投合した失敗社長は、自分の身に起こった事を話して聞かせ、彼の話も聞いてあげる。失敗自慢みたいになってきて、オサムさんが思わずツッコむ。
「失敗を自慢しあってど〜するっ!!」
すると、今度は二人から、逆にツッコミされて、説教みたいになっていく。
「オマエには失敗の大切さが分からんのか!」
「そうだ!失敗から学んで人間は成長するんだ!」
オサムさんにくどくど語るうちに、いつの間にか前向きになってる男。
「よし、やるぞ!」
希望を持って、立ち去っていく男。
「今回は失敗せずにすんだようだな」と喜ぶ失敗社長。
が、オサムさんは、あまりに長〜い説教(しかもステレオ)のせいで、真っ白になっていた。
「ありゃ、やっぱり失敗だったか・・」

※話す事で自ら気付いていく、そういうサービスのキモを
 理解させたい。


■第3話あらすじ
「オサム、パソコンの調子が悪いんだが?」
「どれどれ、わっ!親父、その姿は!?」
なぜか犬になっちゃった失敗社長。
「う〜ん、これは人生最大の失敗かも。でもマンガだからいいか」
「そんなこと言ってるバアイかっ!」
というわけで、オサムさんにつれられて散歩に出る失敗社長(by犬)。
ただ歩いているだけでも、様々な悩みが聞こえてくる。
犬なのに、それにいちいちアドバイスする失敗社長。
「親父の失敗談が役に立ちそうな人がいっぱいるんだな」
「うむ、みんながワシのような失敗をしないですむからな」
翌日。
人間に戻った失敗社長は新聞を開く。
「悩みを解決する奇跡の犬出現!市と警察が行方を追っている・・・」
「ありゃ、やっぱり失敗だったか・・」

※犬になって町を歩かせる事で、誰でも悩みを抱えている、
 あなただけじゃないよ、というのを分からせたい。


■第4話あらすじ
会社を辞めて、独立開業しようと考えている若者。
とてつもなくアマイ目算で、周囲も心配して、失敗社長に引き合わせる。
が、予想に反して意気投合のように見える。
アマい未来図に自分の失敗を当てはめていく。
「こうなって、こうすると・・・」
「こうなるよね、でもダイジョーブ、ワシが立ち直れたんだから」
「で、ああなって、こうなる」
「それでもダイジョーブ、ワシが立ち直れたんだから」
「・・・そ、そこで、ああなって・・・」
「ダイジョーブ、ワシが立ち直れたんだから」
「・・・・・」
「・・・というわけで絶対失敗しそうだけどダイジョーブ!」
「ダイジョーブじゃね〜〜〜〜〜〜っ!!!」
とうとう、自分の甘さに気付いた男。
「アマい計画なんかダメだ!もっと練り上げて、この社長みたいな失敗をしないようにしなきゃ!ヤバイ!ヤバすぎる!」
「怒られちゃった、やっぱり失敗だったか・・」
「(オサムさん)今回は成功なんだよ!」

※第3話と同じで自ら気付くシリーズの別バージョン。
 会話の中で失敗社長のエピソードを披露していくのも同じ。
 より深い理解のために。


■第5話あらすじ
カミナリに打たれて気を失った失敗社長。目覚めると、そこは30年前の世界。倒産会社の再建を担った若き日の自分がいる。誰にも見つからないように、影から自分の姿を見守る失敗社長。
「ああ、そんなやり方じゃいかん!」
「それじゃ社員がついてこないだろっ!」
「もっと大事なことがあるのにっ!」
見れば見る程、口出ししたくて、イライラしている失敗社長。
「・・・言ってあげなくていいんですか?」
気が付くと、後ろに、社長の姿をじっと見ていた女性がいた。
オクサンである。
「・・・いいんだ。ああやって苦しんだ事も、いつか、きっと身になるんだから。
あなたも、辛い事があるだろうけれど、信じて見守ってやってくれ」
そう言って、かっこよく、渋く、立ち去る失敗社長。
が、階段から落ちて気を失い、目覚めると現代。
自分のデスク。
相談のメールが届いている。
過去を見つめ直して、新たな気持ちで向き合う失敗社長だった。

※ラストなので、社長の人生を振りかえり、キャラクターを引き立てる。
 結局、社長のキャラクターがサービスの核になるから、そこをキチン
 と描き、みなと同じ人間だと分からせる。


■登場人物

★失敗社長
のんびりしていて、動じない人物。動じなさ過ぎて周りがアタフタすることも。
失敗社長というキャラクターなので、基本的にはかっこよくない。
ときにはバカボンパパみたいになることも。

★オサムさん
失敗社長のボケに対するツッコミ役。性格のタイプは違うけれど、失敗社長が爆笑問題の太田だとしたら、田中のポジション。
(ツッコミを入れて論点を整理するというのは大事なので、実は進行役として重要なポジション)

★ゲストキャラクター
何かの悩みや問題を抱えた人たち。失敗社長と話すことで、自分を取り戻し、前向きになっていく。大人しい人、強気な人等、回によって性格は異なる。

■骨子
基本的にゲストたちは「自分で気付く」ように構成します。社長と話す事で気付いていくのですが、説得されたり教えられたりではなく、話の中から気付いていく。
そうでないと人の意見に簡単に左右されてしまうような人物像になってしまい、立身物語になりませんから。
ただし、感謝はされます。気付かせてあげられる、それが一番大きな事だと思うのです。ストーリーは、そういうところに落とし込んでいこうと思います。
また、読みやすさを考慮して、基本的にはコミカルな展開にしますので、ある程度のオーバー表現を含む事になります。事業内容の説明に使えるカットもあるでしょうが、説明は目的ではなく「説明に引き込む事」を目的として構成します。
なお、劇中のカットを抜き出してブログなどに利用するのもいいですね。
予告編的で臨場感・期待感を煽れるし。

■納品ペース
第一話は8月末のWEB公開時に掲載。
以降、月イチペースで掲載していき、12月で最終回。

■お見積もり
当社の場合、マンガ1ページを「○万円(税別)」と規定させていただいています。
今回の企画に当てはめると「○万円×10ページ×5回=○○○万円」となりますが、社長は今だって、決してラクじゃないでしょう。
だから、ちょっとだけオマケさせてもらって「○○○万円」でどうでしょう。
いやボクは、それでも十分ですからご心配なく。

また、現時点では想定したストーリーが必ず10ページに収まるかどうか、詳細なチェックはしていません。10ページにおさめるつもりで構成して行きますが、描く必要のある描写を端折っては本末転倒なので、場合によっては11ページ、12ページに伸びることもあるかもしれません。
それについては、当社側の問題(描き手としてこだわり)なので、追加料金はいただきません。また、表紙用カットなどの付属物も今回はサービスでご用意します。

■スケジュール
8月4日をメドに、ネーム(マンガ絵コンテ)を提出させていただきます。
いわばマンガの設計図です。
これを元にお打ち合わせを行い、細部までを確定させます。また、このときまでにキャラクターのイメージ画も用意しておきます。
8月第3週は盆休みでスタッフが休みになるため、実際の執筆は18日からになります。コンテで内容については固めてありますし、仕上がり品質については、過去の作例で確認していただけるため、いったん執筆が始まったら、あとはお任せください。基本的にマンガの執筆は下描き、ペン入れ、着色の行程で、トータルで1ページにつき1日くらいかかります。この行程を短縮させるのは無理で、イイモノを仕上げるには、どうしてもかけるしかない手間なんです。
従って、第一話が完成するのは、8月末ギリギリとなりますが、WEBのほうは、できたページから組み込んでいけるように準備させておきますので、間に合うと思います。

■余談
将来、本にするとしたら、マンガと社長ブログの文章を交互に編集して、マンガで引き込んで文章を読ませる、という感じがいいでしょうね。
マンガを描くにはご本人をちゃんと知っていなければならないため、取材やインタビューがあります。それを巻末に入れたりすると、第三者的な視点で社長のことを語ることができるから、いいんじゃないかなとも感じました。
(正直、社長とはパネルセッションとかしてみたいですもの。ボクも社長に出会う少し前に「夫婦でどっちがクビを吊ったら効率がいいか」なんてことを相談するくらいに追い詰められた経験があって、立ち直った経験者です。今瀬さんも逆境を乗り越えてきた人だし、彼も交えてやったら、おもろいだろうなぁ。)
(以下、書名)


解説

 ここで、この作品『失敗社長』について解説しておこう。
 この社長さんは、それまでの本業が安定してやっていけるようになったので、今度は自分の失敗そのものを商材にしてコンサルティングを始めることになったんだ。
 コンサルっていうよりも「励まし屋さん」って感じだね。まぁコンサルそのものも、そういうモノだったりするんだけど、とにかく自分の過去の大失敗をネタにして「キミはまだやれる!大丈夫だ!」と励まし、色々な相談にも乗ってあげる。自分のような大失敗したヤツでも生きてるんだからと応援してあげる。相手も、こっちの失敗がケタ違いにデカいので、恥ずかしがらずに喋れるだろうって。

 実はこの社長さんは、かつて大会社の御曹司だったんだ。御殿と呼んでいいような屋敷に住んでいた。
 ところが、その会社が倒産。息子だった社長さんは、その倒産が確定してから残務整理だけのために社長に就任した。大学を出て、結婚したばかりの若造が巨額の負債を背負わされてしまったの。負債総額は約30億円。当時、茨城県内で最大の倒産だったそうで、そりゃもぉ大変な経験をされたのだそうだ。

 30億円もの借金を背負うというのがどれほどのコトかは、ボクにはピンと来ないのだけど、想像を絶する苦労があっただろうことだけはわかる。
 そういう経験をした人が細々とした事業を興し、これも苦労しながら続けてきて、やがてボクらと出会い、第2の創業と思うほどの手ごたえを感じ、自らの失敗をさらけ出し、笑い飛ばせるようになった。そして自ら「失敗社長」と名乗り、同じように失敗に苦しめられている人々に手を差し伸べていく。
 この漫画は、そういう社長さんの想いを聞いて、ボク自身も面白い、描きたいと感じて手掛けることになった作品なんだ。

 なお、メールのやり取りをしているのは、社長本人ではなく、副社長でもある息子さん。漫画本編でも、社長のボケに対するツッコミ役として登場してもらっている。親子だからキツいツッコミさせても平気だと思ったから、この2人を主役にしたんだ。


受信

うるの様

リバティハウスの今瀬オサムです。
ご返信おくれてすみません、メールありがとうございました。

5話、あらすじ等読ませていただきました。
面白いと思います!

一点だけ、社長に「犬になってもいいのか」と確認しましたが「全然いい」とのことでしたので、思い切り、自由に、楽しく、力いっぱい描いていただければと思います。

おっしゃる通り、新しいサービスでは「気づかせてあげる」というところがキモになります。そのあたりも(そんなに説明したわけでもないのに)深く理解していただいて考えていただき、嬉しく思います。

また、費用の面やその他のことも色々とご配慮いただき感謝に耐えません。
うるのさんには社長ともども恩義を感じ続けています。
本当にありがとうございます。

またお支払いのスケジュールに関してですが、絵コンテを見せていただいて打ち合わせをする際に、社長と一緒に伺ってお支払いの予定をお話させていただけたらと思います。
合わせてよろしくお願いいたします。
(以下、書名)


送信

うるのです。

> 5話、あらすじ等読ませていただきました。
> 面白いと思います!


ありがとうございます。

> 一点だけ、社長に「犬になってもいいのか」と
> 確認しましたが「全然いい」とのことでしたので、
> 思い切り、自由に、楽しく、力いっぱい描いていただければと思います。


・・・というわけで、マンガのコンテ(第一話:初稿)を切ってみました。
オンラインにアップしたので、以下をご覧ください。

■マンガのコンテ(画像のURL)
■キャラクター:イメージ図(画像のURL)

社長のコトバにないセリフとか、付け加えちゃっているんですけど、御容赦を。
マンガの場合、できるだけ直感的に理解しやすい言葉にすべきでして、たぶん、このニュアンスだろう、という感じで、セリフを作っているんです。

ラフなスケッチなので、いまいちピンと来ない部分もあるかもしれません。
が、仕上がりレベルは○○さんのマンガ以上になるはず。○○さんで手抜きしたわけじゃなく、ウチの制作レベルが、あの頃よりずっと上がっているってことなんですけど。(筆者注:「○○さん」というのは、最初に一緒にこの会社のWEBをサポートしたボクの営業パートナーのこと)

品質の程は、ウチのホームページの作例を見てください。
自分で言うのもなんですが「広告マンガの品質(シナリオと画質)」にかけては誰にも負けないと自負しています。
(だって、広告とマンガの両方を分かっている漫画家が他にいませんもの。○○社の調査部が同業1000社を調査した結果、ウチだけだったそうですから)

※当方マンガ作例はコチラ(URL)

> おっしゃる通り、新しいサービスでは
> 「気づかせてあげる」というところがキモになります
> そのあたりも(そんなに説明したわけでもないのに)
> 深く理解していただいて考えていただき、嬉しく思います。


まさか、社長がアドバイスしたら、どんな人もウマくいくなんてことは無茶なハズですからね。悩んでいる人の多くは、ふんぎりがつかないだけで、本当は分かっているんですよね。
だから、少しだけ背中を押してあげたり、危ない方向に踏み込みそうな人を、ちょっと引っ張ったり、そういうことなのだろうと。

> また、費用の面やその他のことも
> いろいろとご配慮いただき
> 感謝に耐えません。
> うるのさんには社長ともども恩義を感じ続けています。
> 本当にありがとうございます。


あ、ボクはいつも、こんな調子ですから、気にしないでください。リバティさんが大きくなることが、イコールボクがもっと稼げるようになるってコトですもの。広告業って、本当に自社以上に、お客が大きくなる事に必死じゃないと、やっていけない仕事ですから。
(そうじゃないと、いくら頑張っても自転車操業になっちゃう)

長くおつき合いして、お互いにジジイになって、一杯やりながらガハハと笑いあえたら最高ですよね。

> またお支払いのスケジュールに関してですが、
> 絵コンテを見せていただいて打ち合わせをする際に、
> 社長と一緒に伺ってお支払いの予定をお話させて
> いただけたらと思います。


了解です。
お互いに、無理のないスケジュールでやっていきましょう。
(以下、書名)


解説

 良質な取引先とは良質な関係でいたい、というのがボクの処世術。
 この良質っていうのは大きな取引先、金払いのいい取引先ってことじゃなくて、人間的にイイ人、ウマが合う人ってこと。そういう人としっかり仲良くなっておくことがスゴく大事なのよ。

 最初のメールの最後に『ボクも社長に出会う少し前に「夫婦でどっちがクビを吊ったら効率がいいか」なんてことを相談するくらいに追い詰められた経験があって』と書いてあったけど、本当にね、自殺するしかないって思い込んだときもあったのよ。
 でも、そのときにボクを救ってくれたのは裕福な人々ではなく、地道にコツコツと、苦しみながらも頑張っている普通の人たちだった。
 みんながホンの少しずつオラに元気を分けてくれて、そのおかげで立ち直れたの。金持ちがドンと支援してくれたんじゃなくて、小さなモノが集まって救ってくれたことが大きかったよ。多くの、普通の人々が助け船を出してくれたからこそ、自分は捨てたもんじゃないって本気で思えたからね。

 だからボクも「失敗事業主」なんだ。成功よりも失敗のほうがずっと多い。
 それでも、ボクを支えてくれる人たちがいる。
 一人ひとりの力は小さい。ハナクソほじりながら、ホンのちょっと引っ張ってくれる程度。でも、それが集まるとボクを助け起こすくらいにはなるのよ。ボクがちっぽけで弱っちいからこそ、そうした力で立ち上がれる。ちょっとだけ引っ張ってやるかと思ってもらえる。その程度に期待されていれば十分に生きていけるのよ。
 ちっちゃくて大したことないアレコレこそが大事なんだと心から思えたことが、今のボクの芯になっている。チャンスがあれば一発逆転の大成功にも挑んでみたいけれど、そうでなくたって生きていけるんだ。ホンのわずかな小さな好意や善意を得られるだけで、ボクと家族が生きていけるくらいの力にはなってしまうのだから。
 ボクは、そういうことを経験したから、小さな規模で一所懸命やっている人たちを本気で愛している。そういう人の力になりたいと思う。そうすることが、一番大きな力になることを身をもって知っているから。

※補足
 こうしたボクの経験のアレコレは拙著『広告まんが道の歩き方5巻:ヒストリー編』に詳しく書いているので、興味を持たれた方は是非ご一読を。
ヒストリー編は、本書『広告まんが道の歩き方シリーズ』の別巻として書いたもの。
 まぁボクの自伝になっちゃっているのだけど、本シリーズでは、ボクが何にどう対処したかという「結果の部分」しか見せられなかったので、それだけじゃ足りないと思って別巻を書いたんだ。結果に至る過程の部分も見せないとダメだもんね。結果だけ見て「スペシウム光線やライダーキックで倒せばいいんだな」と思い込んで序盤からそうしちゃったら破られちゃうんだから。
 それに、一方向から見たら三角でも、別な角度から見たら円形で、3Dにしたら三角錐だったというようなコトはあるでしょ。
 なので合わせてお読みいただくと、より立体的に理解してもらえると思うんだ。


受信

うるの様
リバティハウスの今瀬オサムです。

コンテ拝見しました。
とっても良いと思います!
のでこのまま進めてください。

「だって、ビビッてたとしても、「やりたい気持ち」と「やらなきゃいけない事」からは逃げられないでしょ?」からの下り、特に感動しました。

■セリフの修正
いくつか細かい点の修正があります
(社長が以前お話した内容に、間違っていたところがあったみたいです)
○が修正前、●が修正後

P1
○アフェリエイト
●アフィリエイト

P3
○不良債券
●不良債権

P4
○会社整理法現在の「民事再生法」での再建
●商法の「会社整理手続」での再建

○ミンジサイセーホー?
●カイシャセーリ?

■コマ
ところで、コマが左から右に流れているようですが、今回はあえて左開きの体裁をとったのですか?

■お支払いの件

> あ、ボクはいつも、こんな調子ですから、気にしないで
> ください。リバティさんが大きくなることが、イコール
> ボクがもっと稼げるようになるってコトですもの。
> 広告業って、本当に自社以上に、お客が大きくなる事に
> 必死じゃないと、やっていけない仕事ですから。
> (そうじゃないと、いくら頑張っても自転車操業になっちゃう)


本当にありがとうございます。
8月第二週の火曜以降(8/5以降)で、社長からうるのさんに連絡して、
支払いスケジュールのご説明に伺いたいそうです。
あらかじめ不都合な日などございましたらお知らせいただければ幸いです。

よろしくお願いいたします!

(以下、書名)


受信

もう二点、修正がありました。

責任逃れをしようとしていたけど、辞めてはなかったそうです↓
○が訂正前、●が訂正後

○当時の重役たちはみんな逃げちゃったんだし
●当時の重役たちはみんな逃げ腰だったし

○前の経営陣が責任とらないで辞めちゃってるから
●前の経営陣が責任とらないでズルズル会社にい続けてるから

(以下、書名)


送信

うるのです。

> リバティハウスの今瀬オサムです。
> コンテ拝見しました。
> とっても良いと思います!
> のでこのまま進めてください。


ありがとうございます。
個人的にも笑いと決めシーンのバランスは悪くないと思っています。
(マンガを読み慣れたネットユーザーたちでも抵抗なく読めるバランスになってると思います。いかにも広告的なモノだと、読者はシラケちゃうんですよね)

> 「だって、ビビッてたとしても、「やりたい気持ち」と
>「やらなきゃいけない事」からは逃げられないでしょ?」
> からの下り、特に感動しました。


勝手に言っちゃっていいのかなぁ、とは思いつつ、マンガ的には、こういう言い方のほうが受け入れてもらいやすいはず、と、暴走(妄想)させていただきました。

この仕事って、できるだけ分かりやすい言葉で主旨を伝えなきゃイミがないので、見下ろすんじゃなくて読者と同じ目線でセリフを考えなきゃいけないんです。
で、ボクは作家として、社長がおっしゃっていることを上記のようなセリフに「変換」させていただいたわけです。


ウチのWEBサイトに「マンガに変換します」って書いてありますしね。アレは単に絵を作るっていう意味じゃないんで、実践してみせなきゃって思っています。

> ■セリフの修正

文字の間違い等、ご指摘ありがとうございます。
当時の状況に対するボクの認識間違いもあったようで、失礼しました。
(ストーリー上の致命的な部分でなくてよかった!)
とにかく、きっちり直しますね!

> ■コマ
> ところで、コマが左から右に流れているようですが、
> 今回はあえて左開きの体裁をとったのですか?


WEB上では、そのほうが自然だと思うからです。
マンガは普通は「縦組」なんですが、そう作ってしまうと、WEBでは通常の目線の流れと逆になってしまい、違和感があると思うんです。
(パソコンの画面上では、左が手前で右が奥でしょ。画面上で読むのなら、日本のマンガは開きが逆になっちゃうんですよ)

○○さん(注:ウチの営業パートナー)のときは、印刷物が先だったので普通のマンガと同じに描いたんですが、最近はマルチ展開を考えて、横書きで提案する事のほうが多いんです。
お客さんの多くも、それを望むことが多く、これも時代ってやつですね。
広告物の多くも横組のものが多いから、横で作ったほうが汎用性が高いんです。1つの作品を様々な場所や状況で活用できたほうが、コストパフォーマンスもよいし、広告マンガでは横書きのほうが有利なんですよね。
単行本などの冊子にする際も、本文横組の冊子として構成すればいいだけのことですし、アメコミの日本語版など、横書きでも違和感なく読めるものですしね。

> 8月第二週の火曜以降(8/5以降)で、社長からうるのさんに連絡して、
> 支払いスケジュールのご説明に伺いたいそうです。


了解です。
その頃には、一部ペン入れあるいは下描きレベルまで進んだモノが見れるんじゃないかな。しっかりした絵になると、また趣きが違いますから、お楽しみに!

(以下、書名)


解説

 お客さんに誉めてもらえるというのは、本当に嬉しい。
 他の漫画でもそうだけど、ボクは実在の人物を描くときでも、勝手にその人になりきって、勝手にセリフを書いちゃうのよ。この漫画はご本人に取材して描いているんだけど、あくまでも「事実に基づいたフィクション」で、1つ1つのセリフは全部ボクが勝手に妄想して書いている。当人のセリフそのままなんてのは1つもない。ボクがボクの想いを書いてるんだ。その言葉にお客さんが共感してくれているというだけなんだよね。だからこそ、誉めてもらえると嬉しいの。その分だけボクもパワーアップもしていくのよ。誉め上手はオトクだよね(笑)。
 なお、横書きの部分についてはボクの持論なので、特に指定がないのなら縦書きでも構わないと思う。ただ、世の中に出回っている広報物の多くは横書きで、広告や広報の漫画っていうのは、そうした他の広報ツールとコラボすることも多いので、ボクは横書き中心でやっている。そのときだけじゃなくて、先々での使い勝手の良さというのも重要だと思うから。そういう気配りしておいたほうが、次の仕事を取りやすいってのもあるし。



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