●[メディア提供記事/インタビュー再録]
クリエーターコラムマガジン/zekt
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プロのための進化し続けるクリエーターコラムマガジン/zekt
VOL.92
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┃1.┃クリエーターを目指される方に … creator's job … 
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デザイナー兼コミックライター 宇留野拓也さん(38才)が本音を語る… 

専門学校時代、集英社漫画賞でプロデビュー。おもしろくなってきた広告業に転向されたデザイナー兼コミックライターの宇留野拓也さんをご紹介します。
クリエーターというよりも、ゼネラリスト的動きで幅広く活躍される宇留野さんのご活躍ぶりをお聞きしてみました。
Q1
元漫画家さんでいらっしゃり、イラストやデザインなど多彩な活躍をされる宇留野さんですが、幅広いご活躍に感服です。
お仕事内容、加えて現在手がけている具体的な仕事内容を教えてください。(公開できるレベルで結構です)

A01
企業コミック、商用イラスト・カット企画制作、WEBコンテンツ企画制作、SP企画・広告物制作・DTPが主な仕事です。仕事は直取引も数社ありますが、ほとんどは代理店経由のもので、主軸はホームページ、イラスト、各種印刷物の企画制作。
この数年はデザインだけではなく、どう広報すればいいのか、といった広報計画全般に関わる企画やアドバイスも含めての仕事が多いため、かなりプロデュース寄りの仕事内容に変わってきています。
最近の仕事で面白かったのは某アイドル写真集シリーズの「付属フィルムコミック」ですね。
写真集部分やカバーのデザインも手がけましたが、巻末付録として、そのアイドルの主演ビデオドラマのフィルムコミック構成・制作を担当しました。同社の写真集には今までもフィルムコミックが付属していたのですが、それまでのデザイナーさんでは漫画のレイアウトが苦手なようで、単なる画面写真が並んでいるだけで「ドラマ」にならなかったんです。
あくまでも漫画らしく、ビデオドラマから要所を選び出して独自の演出を加えつつレイアウトし、漫画家が手がけたフィルムコミックならでは、と高い評価を受けました。自分でもクオリティアップに貢献できた、と自負しています。

Q2
公開しても可能なプロフィールおよび宇留野さんの代表作などを教えてください
ませ。

A02
1964年茨城県生まれのA型。
20歳(専門学校在学中)の時、集英社から漫画家デビュー(広告会社と兼業)。
24歳でデザイナー転向、都内広告代理店勤務。
27歳(結婚を機に)独立。

※結婚10周年には妻に「スゥィートテンG4・MAC」を贈った。
 結納の引き出物品目には発売直後の「スーパーファミコン」が並んだ。

99年6月〜02年6月までは地元制作会社に所属、本年7月再独立。
99年、茨城県明野町HPがSONYデジタルキャラクター大賞特別賞。
00年、01年のWEBプロ年鑑(アルファ企画)に連続選出(勤務先の実績として)。

ホームページでは、茨城県明野町(http://www.net-ibaraki.ne.jp/akeno/)、日本原子力発電(http://www.japc.co.jp)、テムス(http://www.eco-ad.net)、西山運輸機工(http://www.nishiyamaunyu.com)、日研(http://www.e-nikken.co.jp)、メールブルー(http://www.merbleu.com)、フレーベル幼稚園(http://www.freebel.ed.jp)などをはじめ、7年間で200社以上を担当。
印刷物や漫画では「SONY・10年で1000万円貯める方法」「日研オンラインコミック・お家建てちゃいます」など、17年間で数えきれず担当。紙媒体のDTPやデザイン物は一番キャリアが長く作品も多いのですが、私らしい作例となると、どうしても漫画やイラストを使ったものが中心ですね。
ご興味のある方はぜひ私のHPをご参照ください。
1つ1つに制作時の裏話も付記しています。

Q3
クリエイティブの仕事をされている方はイメージづくりに苦労されると思います
が、作品のイメージのモトになる発想はどのように磨かれているのですか?

Q3
漫画家出身なので、シナリオ作り(ネームという)に近い手順で考えます。与えられた素材(商品やサービスや事業)にどんな手順で出会い、興味を持ち、購入に踏み切るのか、といったコトを、かなり具体的にイメージします。買った後のトラブル処理等まで、「プロジェクトX」のように、ドラマを想像します。
そうして思い描いた「話」の中で印象的なシーンを切り取ってデザイン化する、というのが私の基本的な発想法です。だから、一般的な「サムネイル」の前に「シナリオ」が出来てしまうこともある。お客様のイメージ、というより、私自身が思い描く理想像をぶつける感じです。こういうやり方はデザイナーとしては、ちょっと珍しいでしょうが、様々な名場面が浮かぶような素材の時はわくわくします。

Q4
クリエーターとして、宇留野さんが漫画家を始められたきっかけ、今の幅広いジャンルでお仕事を始められたきっかけは、どのようなことだったのでしょうか?
エピソードなど教えていただければ幸いです。

A04
私は専門学校在学中に集英社漫画賞でプロデビューしました。デビューそのものも狭き門ですが、食えるほどになるには、さらに大変なんです。そこで広告会社で働きながら漫画家を続けていたのですが、そのうち広告の方が面白くなってしまい、それで広告専業に移っていったんです。
ただ、漫画家というのは特殊な仕事で、映画で言えば、監督、脚本、美術、カメラマン、演出、音響、造形のすべてに加えて、エキストラを含むすべての役者までこなす上に、出版社への売り込みや毎週交わされる担当編集者との折衝など、営業・広報までやるわけです。
ほとんどの場合、クリエイターは「スペシャリスト」なんですが、私はこういう経緯で生まれたから、ある意味「ゼネラリスト」なんですね。しかも勤めていた広告会社でも人手が足りなく、デザイナーであっても文章構成力、企画力を求められたから、コピー塾や企画塾に通ったりして、ますます「ゼネラリスト化」していったわけです。
何でも屋、と言ってしまうと聞こえは悪いですが、フリーの場合、色々な事に一人で対応しなければならないので、私には合っていたわけです。そもそも漫画家が個人営業ですから、考えてみれば子供時代から個人で食べていく道を選んでいた、ということになりますね。
独立したのは、MACでのDTP時代に対応するためでした。当時の勤務先ではDTP導入を見送ることになっていたので、今後を考えて独立しました。MACの「LC(ハードディスク40M、メモリ4M、スキャナ、プリンタで120万円)」を買って、仕事のデジタル化に着手したわけです。当時はまだまだ版下の時代でしたから、よく飯田橋の「バンフー」に通って印画紙出力していました。
実は弟も画家なんです。母は元画家志望、父は文筆家でしたから、絵描きと物書きの間に生まれたから漫画家になるのも必然、という感じですね。

Q5
サイトを拝見させていただいて、宇留野さんのご活躍を拝見することができまし
たが、ご活躍をサイトで紹介されることにあたり、何かメリットになったことはあり
ましたか?

A05
クリエーターの飛び込み営業は効率が悪すぎるので、営業活動はオンラインのみです。そのためサイトは必須ですね。最近はイレギュラー的なお問い合わせやご依頼が舞い込むことも多く、かなり重宝しています。
特に私たちのような仕事は「過去の実績」で次の仕事を確保していくので、実績はできるだけ細かく掲載しました。なお、以前、別の個人サイトを運営したときに感じたのですが、WEBサイトの場合、結果だけでなく、そこまでの過程も閲覧者へのアピールポイントになりますので、多少、レベルの低い実例でも制作年度と共に掲載して「今の私になっていく過程」もわかるようにしています。
また、サイト上で「ヤルかヤラヌか」という、自分の経験を元にしたコラムを不定期連載しているのですが、これが予想以上に評判よく「思わず一気に全部読んでしまった」といったメールをいただくこともあります。

※自分の広告宣伝にあまりコストを使えないので、名刺自体を「漫画広告」にしました。こういう工夫も結構ウケるんです。

Q6
逆にデメリットな部分もおありだったかと思いますが、そのあたりいかがでしょ
う?

A06
ウチのサイトでは「料金表」を出していますが、ほとんどの同業サイトにはない。「考える仕事」だから、決まった価格を示せないからですが、それではお客が不安だろうと思い、あえて掲載しました。
あくまでも「目安」といった意味合いですが、こうやって公開してしまうと、それが定価として動きだしてしまうわけで、これはクリエイティブとしてはかなり覚悟のいることでした。しかし、何でも「時価」では注文しづらいでしょうし、お客の気持ちを考えるとやむを得ないと判断しました。
※実際の取引時には、個別に説明させていただいています。

Q7
日本全国不況不況といわれますが、宇留野さんが住まわれる茨城はいかがですか?そんななかで、クリエーターとして心がけている事はありますか?
(例えば営業上、気をつけていることとか)

A07
やはり不況には違いないのですが、一方で高額商品が即日完売することもあるわけで、「価値のあるもの」「他では手に入らないもの」にはちゃんとお金が支払われるのです。ソフトやハードに頼るのではなく、自分だけの能力を育てていけば、仕事はあるはずです。
もっともWEBサイトの場合、仕事の足が長くなりがちで、一歩間違うと売掛ばかりで入金にならない、といった事が多いので進行には気を使います。換金の遅そうな仕事の場合は、支援会社にお願いしてマージンを払う代わりに「入金保険」をかけることもあります。資金調達力のない個人経営の場合、こういう人脈も重要ですね。

※支払いに関する約束は何が何でも守ってもらうようにしています。この段階で一度折れると、折れ続けなければならなくなりますから、仕事を失ったとしても自分からは折れません(折れるしかない場合もありますが、折れ方ってものがある)。個人は会社以上に毅然としていないと、いい仕事に出会えなくなるんです。ツッパるからにはツッパり通さないと。

Q8
モノを作る職種の方は人脈が命だと思います。宇留野さんは人脈はどのように作
られましたか?

A08
確かに「人脈が命」ですね。
でも、とにかく仕事を評価してもらうだけです。制作者は実力が全てですから、お客様の要望にできるだけ応えていくことで、評価を上げて、深いつきあいに発展させていくしかないです。経験上、一番良くないのは、何でもYESと答えてしまうことで、「お客様を失ってでも動かせない自分なりのスタンス」が絶対必要だと考えています。
私は、中小クライアントが圧倒的に多く、中小というのは個々の会社ごとの「お家の事情」みたいなものがあって、そこに配慮して仕事できるかどうかが分かれ目なんです。経営者を含めて体質的に「ゼネラリスト」なので、そういう気配りをしながら仕事を続けていくと、単に制作者としてではなく、アドバイザー的なポジションで付きあえるようになってくるのです。何でもかんでもお金に換算してしまうと、かえってチャンスを逃すことにもなりますから、時にはボランティア覚悟で動くこともあります。これは仕事をお願いする「外部スタッフ」に対しても同じです。
そういう地道なことの繰り返しが、いつか人脈になってくる、ということでしょう。
私の場合、今の事務所、サーバ等のオンラインサービスも含めて、すべて「お客様」の支援で用意していただいたもので、今は複数の会社のディレクションやアドバイザーも兼務しています。

Q9
現在のお仕事をしていて一番よかったこと、やっていて嬉しかったなと思ったこ
とを教えてください。(エピソードなどあればぜひ)

A09
背広、ネクタイは冠婚葬祭以外では着ないで済むこと(笑)。
どんな仕事でもお客様に喜んでもらえればクリエーター冥利に尽きますね。ある花屋さんなんですが、サイトを立ち上げた数日後に飛び込んできて、「売れました!」って、両手を握って満面の笑顔を見せてくれました。
あとは、ちょっと冒険かな、と思うようなアイディアを受け入れてくれたときですね。代表作の1つである「茨城県明野町WEB」の「あけのちゃん」などは、自治体のキャラクターとしては異質なので、かなり冒険でしたが、採用してくださった担当の方々には今でも感謝しております。
漫画家時代はとにかく「読者のお便り」。下手でも似顔絵なんかが描いてあると、もう愛しくて。

※先のフィルムコミックの例では、校正をオンラインで行ってもらうため、副産物としてオンラインコミックも出来てしまい、これも評価されました。こういうのはマルチ対応の「ゼネラリスト」ならではの売り込みですね。

Q10
逆にご苦労なさったことなどありますでしょうか?エピソードなどあればぜひ。

A10
毎度苦労の連続です(笑)。
印刷会社やパソコンショップと違い、クリエーターの仕事領域には「カタチ」がないので、それを理解してもらうのには苦労しますね。
某市の公式サイトを手がけた際に、市議会で問題にされたことがありました。曰く「誰でもHPは作れると聞いているが、そんなモノに市の予算を使うのはオカシイ」と。他にも「パソコンを使うんだから安くできるでしょ」とか。
道具ではなく、個人の能力が生み出す「カタチのない価値」を理解できていない人も(特に地方では)まだまだ多いのです。
こういう「自分の価値」を、どう理解してもらうか、が一番大事で苦労する部分ですが、「安かったから」とか「何処でも良かった」などと言われるのは嫌ですから、いつも自分が引き受けたことで何か1つ、貢献できる部分を探しています。

Q11
お仕事柄、ご多忙なことが多々あると思います。
失礼ですが、プライベートライフは充実されていますか?

A11
趣味でコレクションしているガチャガチャフィギュアが3000個を超えました。妻はディズニーとモーニング娘のファンで、こちらも1000近くがリビングを占領している上に、個人的なファンサイトを運営していたりして、そこでの体験や交流も、仕事に反映させています。
基本的には「クリエーターは仕事しない」という気持ちなので、プライベートと仕事の区別はあまりないですが、休日と決めた日は仕事に関係あるモノには触りません。
親ばか(というよりバカ親ですが)として、娘と遊んでいます。
気持ちの切替えは大事ですから、住居と事務所も分けています。

※どんなに忙しくても、子供との時間は大切にしています。授業参観は必ず行きますし、夜は本の読み聞かせを続けています。

※10月初めに大型台風が来た日は締め切りギリギリのタイトな時期だったのですが、以前からの約束で、子供とディズニーシーへ。嵐の中でアトラクションに乗りまくって、夜に帰宅後、そのまま事務所へ直行、泊まり込みで3日・・・。

Q12
このインタビューは、宇留野さんのように活躍されるクリエーターさんを目指
してほしいと仲間うちで昨年創刊したZEKTのトップを飾ります。
目指す方に向けて、クリエーターとしてスペシャリストになるためには、どうすれば
よろしいかご教授いただればと思います。全く知識がない未経験の状態からでもでき
る仕事なのでしょうか?
できる手段があればご意見などいただければ幸いです。

A12
とにかく「諦めないコト」「妥協しないこと」ですね。続けてさえいれば、いつかチャンスは来ますから。未経験なら経験すればいい。自分が何をしたいのか、考えて、そのために必要なコトを1つ1つ経験していく、そういう下積みは必要でしょうが、それで10年踏ん張ると、いつの間にか、いっぱしのプロになっている。
大事なのは、他人や道具を当てしないコト。アイディアは道具が生み出すわけではないのですから、例えば、パソコンもインターネットもなくなったとしても「仕事の価値」自体は1ミリも下がらない、といった「本当の実力」を培っていくべきだと思います。「道具」で仕事するのはクリエイティブではないでしょう。
話をするときも、人の受け売りではなく、自分なりの意見がほしいですね。

Q13
ずばり、この仕事に向き不向きはありますか?

A13
好奇心、創造力は、クリエーターの命です。
家族の理解や協力も大事です。
また、自分で自分に値段をつける仕事ですから、自分に自信を持てないとダメです。「オレのアイディアは世界一ィイイイ!」というくらいの気持ちで。
それから助け合いが絶対必要なので、周りを大事にすること。自分のマージンを確保するために協力者を泣かせるようでは人脈は続きませんし、素人の意見だからといってバカにしたりすると、後で泣きを見ます(私も過去に泣きましたから)。

Q14
このアンケートをまとめて文章にし、creator's jobというコーナーに出させていただきたいのですが、名前は(デザイナー ○才)として出させていただいてよろしいですか?失礼ですが、宇留野さんはさまざまなお仕事をなさっているため、公開してもよい職種名、イニシャルか実名、よろしければご年齢をお教えくださいませ。

A14
実名で結構ですよ。隠し事はありません。
職種的には「デザイナー兼コミックライター」と名乗っています。
SOHOには違いないのですが、そういう実態のない言い回しはしないですね。
年齢は、今日現在は37歳ですが、11/1を以て38歳になります。

Q15
仕事をしているうえで、こだわりはありますか?または信念とか…。

とにかくドラマティックなモノを創ろうと心掛けていますから、まず、自分が楽しめること、のめり込めることです。私は元々ギャグ漫画家なので、ウケてナンボ、なんです。どんな小さな仕事でも面白い部分を見つけだすようにして、なければソレを作りだすことが仕事だ、と考えています。
漫画家時代にある有名な先生に「編集者を何回裏切ってもいいが、読者は裏切るな」と言われ、これは座右の銘になっています。だからエンドユーザの視点で提案することには、クライアントと衝突してでもこだわりますね。多少の衝突は互いの理解を深めることも多いですから、遠慮しないほうがいいと思っています。
また、近年のIT系企業では、ユーザビリティやノーマライゼーションなど、ある論理を重視するあまり、他のことを軽視するような傾向が感じられることが多いのですが、私は自分の専門分野だけを特別視しないように気をつけています(コレをやって失敗した例を山ほど見てきましたから)。

Q16
今後の展望、夢を教えてください。

A16
集めているフィギュアを増やすことかな(笑)。
仕事は色々と手がけていますが、個人的には「中小企業向け」に特化していきたい、と考えています。
実は、漫画だけでなく演劇や陶芸など、こだわりを持ったクリエーターの感性を広告に取り入れたく研究しています。自分的には「アドラマ(広告+ドラマ)」と名付けているんですけど、薪能の独特な「間」なんかは非常に興味があり、広告の演出手法としてコラボレーションできないものか、と。薪能そのものではなく、その演者独特のリズム感で作ったCM、とか。
あと、(お金があれば、だけど)インターネットに「国」を作ってみたい。バーチャル国家だけど、ちゃんと国連に加盟してて政府もある、みたいな。
無茶無謀なハナシだけど、そういう夢って大事だと思ってます。

Q17
この仕事を目指す方に一言。

A17
自分の価値を見つけてください。絶対、誰にでも「自分だけのイイモノ」がありますから。磨き続ければ、「人よりもイイモノ」になるはずです。

Q18
最後に宇留野さんにとって、クリエイティブとは何でしょうか。

A18
む、難しい質問ですね・・・。
遊びでもあり仕事でもある。ある意味「自分探し」かな?。自分の価値は何だろう、自分は何がしたいんだろう、そういう事を考え続けること自体が私にとってのクリエイティブなのかもしれません。(こりゃ、いかにもインタビュー向きの答えですね。普段はノリだけで押しきってます)

Q19
お礼といっては何ですが、宇留野さんのメールアドレスとURLを御紹介させていただきたく思っております。紹介可能なアドレスとURLをお知らせください。

A19
URLは
http://www.urutaku.com
メールは
uruno@is-u.jp
でお願いします。

Q20
クリエーターとして、お気に入り、またはイマジネーションをふくらませてく
れる参考になるホームページなどはありますか?

A20
何かを作るときには、とにかく近いサイトを山ほどチェックしますが、あまり人の作ったモノを気にしない性質なので、情報収集といった意味合いが強いですね。むろん、時には、そのまま手本になるようなサイトに出会うことがありますが、それも、そのときの案件に対して有効、ということで・・。
本、テレビ、映画、ゲームなどの方が参考になりますね。特にボタンを沢山使うのに操作感のいいゲームなどは、WEBサイトのインターフェース作りでは参考になりますね。

Q21:宇留野さんのPRをぜひ。

A21
ウチの場合は「漫画やイラスト」が最大の武器で、例え漫画が使われる仕事ではなくとも、漫画で培ったドラマを意識した構成を目指しています。
また、実際に漫画を作る場合も、漫画っぽいデザインではなく、ちゃんとドラマがあってオチもある「本当のコミック」が作れる、というのがポイントです。漫画の代理店は他にもありますが、自分自身が執筆者だからこそ、作家とクライアント双方との折衝もでき、「プロデューサー」としても「制作者」としても対応できるのが強みです。キャラクターやコミックはロゴタイプ同様「資産」でもありますので、価値の高いモノを創れるように、様々なクリエーターともセッションしています。
交通費+食費で、どこへでも行くような奴ですから、どうぞ、お気軽にお問い合わせください。ご同業の方、または、その志望者の方とは、1人でも多くとお知り合いになりたい、と思っていますので、仲良く刺激しあえれば、と願っています(仕事を回す、といったお約束はできませんが、外部のクリエーターさんは常時募集しています)。

【編集部の目】
このインタビューをやってきていつも思うのが、メールではなくお会いしてお話を伺いたいということ。今回ご紹介した宇留野さんは、まさに強くそう思うお一人です。ホームページを拝見していて魅力的な方と思ってメールをお出ししたのですがお答えをいただいて、さらにその思いは強くなりました。クリエイティブ一念という方も素晴らしいのですが、宇留野さんはゼネラリストとして、一歩も二歩もひいた見方をなさる方。いただいたご回答にもその人間性が前面に出されていて、今回も読み入ってしまいました。私もこういう人になりたいなあ、そう思う方の一人です。宇留野さん!機会がありましたら、ぜひお仕事、ご一緒させてくださいね。
お忙しいところ、お答えいただきまして、ありがとうございます。
スタッフ一同、これからのご活躍を祈っております。