●[インターネットのココロ]
会社でホームページを作るとなると、どうもシステムや機能に目を奪われがちなようですが、むしろ商売の基本にこそ、注意を払って欲しいと思います。だって、道具さえあれば「ほったらかし」でも儲かる、そんなことあると思いますか?
03.仕事でインターネットを使うときも
 前々回でインターネットを「公共プール」に例えましたが、今回は「フリーマーケット」をイメージしてください。公営の公園で開催しているフリーマーケット、それが会社やお店のホームページです。インターネットは無限に近い広さがあるので、お金をかけてビルごと参加する人もいれば、ビニールシートでやっている人もいるでしょう。規模や凝り具合は千差万別、無制限。それがインターネットというフリーマーケットです。
 この場合も主催者の指示に従うのは当然として、それ以前に「公共施設を使う社会のルール」を守らなければなりません。フリーマーケットだけのために公園が使われているわけではありませんし、他の利用者の迷惑になることや不快になることは、慎むべきです。また、フリーマーケットとは言ってもお店には違いないのですから、接客の基本はわきまえて、無礼や我儘をしないくらいの分別は必要でしょうし、どんなに暇でも店番はしなくちゃマズイでしょう。自分たちで使いこなせないレジシステムなどを持ち込むよりも、そうした「当たり前の対応」こそが大切です。
 インターネットは商売も出来る公共施設です。けれど、利益なり来客なりを増やしたいと思うなら、覚えておくべき知識や守るべきマナーがあります。権利と義務、自由と責任は表裏一体、例え制作会社に任せていても、あなた自身が正しく商売を考えないと、お客が付くことはないのです。