●[インターネットのココロ]
IDとかパスワードって、よく分からないんだよね、という方も多いですね。じゃあ、どの程度知っていればいいんでしょう?。
05.大きなリスクを背負わないこと
 パソコン初心者のほとんどが戸惑うID、パスワード。これは顔の見えないインターネットで、あなたが本人であることを証明するためのものです。ID、パスワードが他人に知られてしまうと、なりすましなどのネット犯罪に巻き込まれるかもしれないので、取扱いには注意が必要です。
 とは言え、そもそもインターネットは日常的に使うものです。毎朝ID、パスワードを入力しないと水道が使えないようでは面倒ですよね。ネットの専門家や有識者の多くは、安全対策のために定期的にパスワードは変えろ、とか、英数大文字小文字を入り混ぜて、割り出しにくいものにしろ、と言いますが、正直、私たちでも現実にそんなことをしている人には滅多に会いません。じゃあ、どうしたらいいんでしょう。
 基本的には常に最悪を考えて、自分にできるセキュリティレベルを超えた行為はしない、ということです。安易なパスワードしか管理できない、というのであれば、必ず漏れる、盗まれると覚悟して、個人情報やクレジット番号などは記載しない、といった範囲に、自分で利用を制限すべきでしょう。私は日常的にインターネットを使っていますが、仕事上はともかく、個人としては、正直、それほど高いセキュリティとは言えません。だから、リスクのあることは一切しないのです。カード決済など持ってのほか、プライバシーに影響しそうな登録もしません。外出先で自分のIDを使って接続するといったこともしません。利便性は下がりますが、「快適さと安全性」のバランスを考えると、そのほうが楽だからです。
 便利なのでネットバンキングを使いたいとか、株式投資をしてみたい、といった場合は、それに見合ったセキュリティ意識が求められます。自分で対応できるレベルを考えて、大きなリスクを背負わないことが肝心です。