●[インターネットのココロ]
いくら何とかシステムで安心、と言われていても、世の中絶対はありません。ウイルスソフトを買えだの有料のチェックサービスだの、余計なことはしたくない、という方も多いのですが、近ごろはネット犯罪も珍しくなくなりましたから、少しはセキュリティにも気を配ったほうがいいでしょう。
06.ウイルス対策は最低限のネチケット
 自動車に乗っている人は、ほとんど任意保険に加入しています。滅多に事故には遭わないだろうし、加入しなくても違反ではないのですが、加入するのが普通です。ウイルス対策ソフトやチェックサービスはこれと同じです。何か起こってからでは遅いから、普段から対策しておこう、ということです。
 「運悪くウイルスにやられちゃったとしても、パソコンが壊れるくらいだろ?、あまり使っていないし、大事なデータもないし、それならそれでもいいよ」という方がいますが、大きな間違い。パソコンが壊れるくらいで済むなら、私だって時々バックアップを取る程度で済ませるかもしれません。
 今のウイルスは、勝手に感染を拡げていきます。例えば、常時接続で使っていて、パソコンの電源を入れっぱなしにしていたら、あなたが気づかないうちに、勝手にウイルスが活動して、ウイルス付きの電子メールを送信する、といったことが考えられます。あなた自身でなく、他の人たちに広がっていくのです。しかも、あなたの名前を偽称して、です。パソコンが壊れるなど、大したことではありません。お客や友人を失うことが恐ろしいのです。
 あなたが思っている以上に、ウイルスは大きな影響を及ぼします。「善意のネットワーク」に「悪意のプログラム」を流すヤツこそが悪いのですが、それを言ってもどうにもなりません。どんな方法を選んでも完全、というのは無理な話ですが、インターネットを使う以上は、「ウイルス対策は最低限のネチケット」と考えていいでしょう。