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今月は今やインターネット接続の主役となった「ADSL」について、ご説明しましょう。まだまだ「ADSL」が何なのか、よく分かっていない方も多いと思います。 |
09.ADSLってナニ?
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ADSLは「非対称ディジタル加入者線」というものですが、ま、名前なんか覚えなくてもいいでしょう。安くて早いインターネット接続サービス、くらいに理解していれば十分です。そんなことより、色々なサービスの案内に書かれている「意味」がわからないのは困るでしょうから、大事なトコだけ説明しましょう。
まずADSLは、一般電話回線(メタル回線)でないと加入できません。ISDNの人は昔の一般回線に戻さないと駄目です。他にも、加入するとNTTのサービスのいくつかや電話回線を利用したガス自動検針などが使えなくなる場合があるので、注意が必要です。
「ブロードバンド」というのも、最近よく聞くコトバですね。表示スピードのことで、ようするにテレビみたいにパッパと切り替わって気持ち良く使える表示スピードを言います。ちょっと前までインターネットは「1枚の写真を見るのに10分待つ」といった悠長なものだったのです。今の「ブロードバンド」を名乗るサービスなら、一瞬です。
それから、よく聞くのが「下り26M!」といったコトバ。「くだり26メガ」と
読みます。インターネットには「上り」と「下り」があって、ホームページを見たり電子メールを受け取るのは「下り」、逆に送るのが「上り」になります。「下り」というのは表示速度だと思ってよく、数字が大きいほど早く表示できる、ということです。
ただし、数字通りの速度が出るわけじゃないのです。ADSLはNTT局舎からの距離が遠くなるほど性能が落ちます。基本的に「電波」なので、遠くなると色々なノイズを拾ってしまって、本来の状態ではなくなるからです。NTT局舎から離れるごとに速度はどんどん低下していき、2キロを越えると大きく低下します。4キロ以上だと、ほとんどブロードバンドの恩恵を得られない遅さになってしまいます(それでもISDNよりはマシな場合が多い)。
ADSLに代表される今のブロードバンドサービスは使い放題で、通信費を気にしなくて済みます。一番便利なくせに料金も一番割安です。とりあえず、今インターネットをやるなら「ブロードバンド」と思っていいでしょうね。 |
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