●[インターネットのココロ]
インターネット上には文章から画像(絵や写真)まで、ありとあらゆるモノがありますが、そのすべてに「著作権」というものがあります。
12.インターネットと著作権
「昨日のドラマを見逃しちゃった」「じゃあビデオあるから貸してあげる」。ごく当たり前のコトですね。しかし、これをインターネットでやると著作権侵害、場合によっては損害賠償といった、大変な事態になってしまいます。
2004年4月、手持ちのゲームソフトをインターネット上から入手できるようにした19歳の少年が逮捕されました。高い開発費をかけて作ったゲームソフトをインターネットで無料でバラまかれては、大変な損害になります。この事件では2000万円にも上る損害賠償を請求されました。この他にも、ゲームメーカーのホームページから入手したゲーム画面の写真を自分のホームページに転載しただけの人も逮捕されています。
こうした不正行為の多くは、本人に罪の意識などない場合が多いのですが、全世界につながるインターネットでは世の中に急速に広まってしまうため、権利者に与える被害はとても大きなものになります。あまりに簡単にできることだから、大したことないだろうと、タカをくくってしまうようです。自分で作ったホームページにちょっと載せるだけ、年賀状を作る程度の気持ちなのでしょう。しかし、そもそもインターネットであろうが何だろうが、他人が作ったものを勝手に配布したり見せたりすること自体が違法なのです。簡単に取れる(盗れる)からやっていい、というものではないのです。
なお、著作権とは、どこかに申請したり登録したりして取得するものではなく、作った人が自動的に得られる権利です。このコラムも、書き上がった瞬間から、例え誰にも見せなくても「私の著作物」として保護の対象になります。