●[インターネットのココロ]
問題になっている「振り込め詐欺(オレオレ詐欺)」。そのインターネット版が「フィッシング詐欺」です。ご注意を!。
15.ネット版オレオレ詐欺にご注意!
最近増えつつあるフィッシング詐欺。
「フィッシング」といっても「釣り=fishing」ではなく、「Phishing」と書きます。その手口は「実在の会社名、銀行名、通販ホームページなどを騙って電子メールなどを送り付け、その会社そっくりの偽のホームページに誘導して、クレジット番号や秘密のパスワードなどを聞きだす」といったものです。こうした詐欺メール、私のアドレスにもしょっちゅう舞い込んできます。

曰く
「あなたが使っているサービスが新しくなりました。引き続き利用するには、以下のホームページから秘密のパスワード(暗号)を打ち込んで、再登録してください。」
あるいは
「弊社の●●カードをご利用いただき、ありがとうございます。つきましては、カード更新期限が近づいておりますので、継続してご契約いただけます場合は、以下ホームページより、クレジット番号の再登録を願い申し上げます。更新料等は一切不要で、●月●日以降も、引き続きカードのご利用が可能になります」

などといった調子。
実に丁寧で、きちんとして信用のおける雰囲気です。ご丁寧に「詐欺にご注意ください」などといった注意書きまで添えられています。差出人のアドレスも、本物のような、もっともらしいものです。さらに、指定されたホームページを見てみると、その会社そのまま(としか思えないくらい)の、よくできたホームページがあり、「セキュリティ対策も万全です」などと書かれています。けれど、全ては真っ赤な偽物。手の込んだ詐欺なのです。
こうしたネットのオレオレ詐欺「フィッシング詐欺」は、かなり手の込んだ詐欺行為で、素人は思わず引っ掛かってしまうようです。何せ、ホームページまで丸ごとそっくりに用意していますし、ウイルスなどではなく、何でもない普通のメールですから、機械的に見分けることができません。
が、見破るのはカンタン。メールに書かれているホームページアドレス(URL)は相手にせず、本物のホームページに直接行ってみればいいわけです。
例えば「Yahoo!」を騙っているとしたら、本物の「Yahoo」を見てみる。そうすると、そもそも偽物の方とはアドレスからして違うことが分かるでしょう。
偽物は「yahoo.com」、本物は「yahoo.co.jp」。もっと露骨に、あるいは微妙に違うかもしれませんが、どんなに詐称しても、本物と見比べれば、すぐに見破れます。
電話も電子メールも、顔が見えません。ウイルスもそうですが、知り合いだとか知っている会社だとかで、安易に信用してはいけません。