●[インターネットのココロ]
ホームページを運営している方から「匿名のせいで身勝手で過激なことを言われるから、メールでの問合せは受け付けたくない。」という意見をいただきました。さて・・。
17.インターネットユーザの心得
電話では礼儀正しく対応できる人でも、匿名となると過激になることがあります。私のお客様でも、こうしたメール問題に悩まされている人がいます。そこで、そのようなトラブルの元は無くしてしまえ、という意見なんですが、この対策は正しいのでしょうか。
誰にもインターネットは開かれていて、自由に使うことができます。けれど、権利には義務が、自由には責任が伴うものです。インターネットを使う人は、ネチケットを心得て、互いに協力しあい高めあっていくべき。ましてや、会社のホームページなど「公共の場を商売に利用している」なら、なおさらです。インターネットは広告枠でもビジネスワールドでもなく、そうした使い方をも許容している「世界」なのですから。
インターネットを使うということは、「その世界の住人となって、共に協力しあう」ことを意味しています。インターネットが利用者に何らかの恩恵を返してくれるのは、利用者当人がネットワークの健全な発展と維持に協力しているからなのです(公共の場を利用するなら、その維持・管理に協力するのは当たり前のこと)。
身勝手・過激なメールを送ることはネチケット(時には法律にも)に反する行為であり、問題は送信者自身のモラルの低さにあるわけです。そうした相手に出会ったならば、その間違いを諭し、正しい関係づくりに導くのが正しい。その対策を考えずに、みんなが「臭いものにはフタ」の対応をしていては、ネットはモラルのない世界になってしまい、結局使い物にならない場所になってしまうでしょう。
制作会社やマスコミに乗せられていないで、参加するなら利用者としての責任をわきまえて、真摯な対応をしてほしいものです。


だからこそ、十分なモラル教育を受けていない子供や青少年のネット利用には、疑問を感じます。セルフディフェンスと共に、モラルをきちんと身に付けてから、インターネットを使うべきでしょう。