●[大人はもっと楽しく生きろ!]
02.押し付けはやめて
ちゃんと学校に行きなさい。
これは正しいか?。
もちろん、言ってもらいたいのは私も同じだが、子どもにしてみれば行かなきゃならないわけじゃない。中学生までは憲法で定められた義務教育だが、義務とは「子どもに教育を受けさせる義務」であって、義務があるのは親である。子どもについては「教育を受ける権利」と書かれている。
子どもは権利で教育を受けているのであって、ノルマで学校に行かされるわけじゃないのだ。
また、学校は勉強だけをするところではない。私は茨城県に住んでいるが、平成15年の茨城県指導要領には、どこにも子どもの成績をあげる、といった記述はない。「生きる力をつける」が平成15年のテーマになっていて、個性を伸ばす教育を推進している。恐らく他県でも似たようなものだろう。学校は勉強だけの場所じゃない。
成績が低いとか授業に集中できないのも悪いことではない。いいほうがいいけれど、それで罰を受けるようなものじゃない。学校には色々な子がいて、だからこそ社会性を身に付けていける。
教師も親も地域も、子どもに何かを押し付けていないか?。子どもには権利があり、それを守るのが大人の役目だ。押し付けるのは責任転嫁以外の何ものでもない。
行きたくなければいかなきゃいい。長い人生の中で、しかも子ども時代に数年足踏みしてみたって、何のリスクも背負わない。
「生きる力」とは、自分で選び行動する力のことだ。誰かに強制されて動くことじゃない。