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02.仕事しないプロ
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デザイナーとかイラストレーターなどのクリエイターは、ある意味、仕事してはいけないのではないだろうか。ポスターでもチラシでも、それは自分の作品を作っているのであって、つまり好きなことをやっているだけ、とも言えるのだから。
例えば、スティーヴン・スピルバーグ。
大成功したクリエイターたちは「仕事したことがない人たち」なのではないか。彼らの才能、そして考え方にスポンサーが集まった結果に過ぎないのではないか。
クリエイターが求める夢や目標が社会にとって有益であるならば、ヒト、モノ、カネが集まってくる。そしてクリエイターたちは、さらに先の夢に向かっていく。僕は、彼らはきっと「仕事」をしていないだろう、と思っているのだ。
彼らはひたすら夢を追いかけ、人々の期待に応えていく。
僕は子供の頃から漫画が大好きで、将来は漫画家になる、と決めていた。20歳で新人賞を取って漫画家になったが、その後デザインの道に移ったのは生活のため、というより、そっちのほうが楽しくなったからだ。そして今はWEBの仕事が主流になっている。これも印刷物よりWEBのほうが様々な表現ができて楽しいからだ。嫌なことは例え会社を辞めてもやらない。ただひたすら楽しいことだけ追いかけてきた僕の生き方は、人によっては我儘放題に見えるだろうが、だからこそ自分の能力を最大限に発揮できた、とも言える。
自分の能力で食べていく「クリエイター」は仕事しちゃいけない。僕はそう思っている。
※もっとも、自分の目標を達成するために必要なことや我慢しなきゃならないことはありますよ。やるべきことをちゃんとやらないと権利も主張できないからね。辛いことや嫌なことがあっても、その先にある夢のカタチが見えれば大して辛くない。頑張れるもんなんです。
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