●[WEBクリエイターの2900日]
06.某社HPに幻滅
私の友人に某マンガ誌に連載している漫画家の奥サンがいる。
(珍しく作家本人ではなくオクサンが友人なのだ)
長いこと音信不通で現住所もわからないが、残暑見舞いを兼ねて近況を訪ねようと思い立った。漫画関係のサイトや検索で調べたが、残念なことに旦那サンのHPはないらしい。メールアドレスも当然公開されていない。インターネットを利用していない可能性もある。そこで、出版元の編集部気付で出そうと思い立ち、出版社のサイトへ。

検索で作家名を入力。検索結果で、作品名と作家名が表示された。だが、その作家がどの雑誌に連載しているのかはまったく分からない(なお、その作家の代表作も同じ出版社なのに、その作品は検索対象に入っていない)。
同社のサイトには<先生へのお便り>というコーナーがあるが、ここでは一部の雑誌しか扱ってなく、その作家が連載しているはずの雑誌はリストにない。検索の結果では、その作家の作品は<Yコミックス>となっていたので、Y誌のHPへ行ってみたが、ここにも情報はない。実際、その作家の作品はY誌の姉妹誌に連載されている(あるいはいた)もので、その姉妹誌はHPを用意していない(もっともY誌そのものの編集部宛窓口さえなかった)。
どうにもならないので、出版社サイトに戻り、各編集部の連絡先を調べようと思ったが、そいういう情報は一切ない。では<質問コーナー>からメール等で問合せようと考えたが、一部の編集部宛のものだけで、一般的な問合せ先はリストにない。本社のメールアドレス宛で送ろう、と思ったらメールアドレスが公開されていない。では、掲示板を使って意見しよう、と思ったら、今度は<Not Found(表示されない)>。求人採用ページ以外に会社概要やインフォメーション関係のページも見当たらず、こんな簡単な用件さえ満たすことができない。
・・・実は私も元漫画家である。それもこの出版社でデビューしている。ファンに支持され支えられている作家にとって、ファンレターは何より嬉しいものなのだ。雑誌ではうるさいくらいに<先生へはげましのお便りを!>と書いているくせに、その宛先情報がまったく得られない、とはどういうことなのか?。
プレゼントだのオンラインショップだの、付録的なコンテンツばかりに金をかけて、読者へのフォローはまったくと言っていいほど用意されていない。これが天下の大出版社のやることなのか・・・。
言いたいことだけ言って、意見はまったく受け付けません、とは酷いものだ。