●[WEBクリエイターの2900日]
07.インターネット直接民主制
Yahooのニュースで東京工業大学電子投票研究グループによる<インターネット有権者支援エージェント>なるホームページがある、と聞いて、さっそく見に行った(2001.7.11現在)。
アンケートに沿って質問に答えていくと、自分の考えに近い候補者を教えてくれる、というもので、メールアドレスを登録しておくと、アンケートの結果報告もしてくれる。アンケートの結果もなかなか満足のいくものだった。
近い将来、こうした機能を活かしつつ、ネット投票などが実現し、有権者による直接民主制が進んでいくのだろうか、と期待される。
ただ、ITによる直接民主制については、基本的には賛成なのだが、ネット利用者のすべてが真剣に投票を行う、とは考えにくい。冷やかしや悪意を持っての投票もありえるだろう。従来の選挙でもこれは同様だが、わざわざ投票場に出向く、という手間が冷やかし投票を抑えているのも事実なのだ。
あまりにも手軽に投票できるが故に、そういった<意思を持たない票>が増えてしまうことを懸念する。
一般人でも国政に参加できる社会。情報が公開され自由な社会。だが、権利や自由には、責任と義務が必ずある。ビジネスの世界でもこれは同じこと。権利ばかり主張して、自らの責任からは逃げ回る、そんな真似はしたくないものだ。