●[WEBクリエイターの2900日]
21.コンテンツがないままでのアクセスアップは危険
アクセスアップ。WEBサイトを運営しているなら、誰もが望むことで、その対策としてのマーケティングサービス、SEO(サーチエンジン最適化)サービス、メール配信サービスなど、アクセス向上関係のサービスは正にオンライン事業の花形だ。実際、客が訪れてくれなければ商売にはならないわけで、アクセスを伸ばす工夫や努力は必須と考えていいだろう。だけど、サイト自体の中身をおろそかにしたままで、アクセスアップに地道を上げるのはいかがなものか?。
あなたのホームページに、お客様がやってきたとしよう。お客の多くは、「ちょっと興味はあるけれど、まだ買うかどうかまでは考えていない人たち」だ。あなたは、せっかく来てくれた「単なる来訪者」を、これから「お客様」に変身(変心)させなければならない。では、それが可能なだけの体制になっているのだろうか?。
現実ではパンフレットやサービス一覧表などがない場合でも、口頭での説明や実際にやってみせたりして売り込むことが出来る。パンフレットが不完全な場合でも、営業マンの対応で補うことができるだろう。しかしオンラインではホームページに記載されていることのみで勝負しなければならないのだ。
会社概要、商品案内などのメニューが並んではいる。クリックしてみると商品の写真はあるものの、詳しい説明も使い方も、サポート内容も書かれていない。文字化けしていたり、無意味なアニメが動いていたりするが、肝心なポイントや詳しく知りたい部分が記載されていない。これでは、少しは買い気があった客でも離れていくだろう。しかも、せっかくやって来てくれた「買ってくれそうな人々」にわざわざ失望感を与えてしまう。一度失った信用は、そう簡単には取り返せない。アクセスが多ければ多いほど客が減っていくという、トンデモないことになってしまう。
「アクセスが少ないから今のところはこの程度でいいや」とか「もっとアクセスが増えたら次のコンテンツを考えるよ」といった話を聞くことが多いが、それは大間違いだ。投じる予算の規模などは、利益と照らしあわせながら考えていかないと無駄が出てしまうが、考えることまで止めてしまっては何にもならない。
コンテンツをちゃんと整備して、その上でアクセスを呼び込む。食べてみたら、ひどい料理ばかりだったら、もうその客は来ないのだ。客に出せるメニューを揃えてから、お客を呼ぶようにしよう。