●[WEBクリエイターの2900日]
23.冬のマイブーム
zektの締め切りそっちのけで、越後湯沢温泉まで出張。半分は仕事、半分は休暇。温泉でゆったりして、居酒屋で軽く飲んで、そして今、宿の部屋でこの原稿を書いている。いやぁ、堪能してます。
さて、本題。
冬のマイブーム、というか思い出は、食べることに多い。なぜか僕は、毎年冬が忙しく、11月くらいから徐々に仕事が立て込んできて、3月をピークにへこんでいく。そんなわけで、どこにも行けない冬は、食べる楽しみが一番なのだ。

自宅はキムチ鍋
冬の定番メニューだったんだが、娘が生まれて以来、自宅では滅多に食べられなくなった。幼児だから辛いのダメなんだ。
ちなみに、ウチのキムチ鍋は「スライスチーズ」を使う。友人に教えてもらったやり方で、キムチ鍋とチーズは、驚くほど合う。煮立ってきて完成間近になったら、鍋の上に敷くような感じで、スライスチーズを入れる。とろけたチーズが入ると、まろやかな感じになって、とても旨い。お試しあれ。
なお、今は「けんちんうどん」が我が家の冬の定番メニュー。祖母直伝で、これだけは僕が作る。あ、けんちん汁は作れませんよ。僕が作るのは、あくまでも「けんちんうどん」。

神田はカレーと雑炊
東京・神田界隈は広告会社や出版社が多い。学生時代、漫画家時代、広告代理店時代と、ずっと神田近郊にいたので、お茶の水、水道橋、神保町をつなぐトライアングルは、庭のような場所だ。
ヴィクトリア本店右側の路地を入ると、小さな料理屋があり、そこの雑炊を食べる。ランチタイムにしか食べられないし、混んでいることも多いが、冬はこれを味わっておきたい。
三省堂書店から靖国通りを挟んで、ほぼ向かい側にある「共栄堂のカレー」も捨てがたい。この店のカレーはとても辛いが、寒い日には合う。メインのカレー自体がとにかく美味いが、甘党の方には限定の「焼きリンゴ」もお薦めだ。僕のお薦めはエビカレー。
交通博物館の側にある有名店「伊勢源」の「あんこう鍋」も冬しか楽しめない。「あんこう」は出身地・茨城では「つるし切り」といって名物なのだが、食べたのは神田だ。小汚い学生の頃、予約して行ったのに席が満杯だったことがあり、そのときは、なんと黒塗りのロールスロイスで湯島の別館へ送ってくれた。親切です。

カスドリンク大会
漫画家の頃、大みそかの夜は、仲間を集めて「カスビデオ上映会」を開いていた。その年に観たビデオ作品で、もっともクダラナイものを持ち寄って、ぶっとおしで観るのだ。場が盛り上がらないような、本当のカスでは駄目だ。誰も知らないタイトルに役者、無理のある設定、むちゃくちゃなSFX、トンデモない脚本。だが、それでいて、パワーや情熱だけは感じられるような、そういうモノを観る。
そして同時開催が「カスドリンク大会」で、これもその年に見つけたカスドリンクをくじ引きで飲みあうのだ。過去最高の評価を受けたのは、銀座ソニービル前の自販機で売られていた「メッコール」なる炭酸飲料。アンメルツのような臭いがして、飲み込むのに、かなりの勇気がいる。もちろん、マズイ。

白馬は焼き肉
冬の週末は必ず山、というくらいにスキーにハマッていた時期がある。下手くそなのだが、好きなのだ。スキーチームも主催していて(みんな僕より上手だ)、30人からの合宿も頻繁だった。
特にホームゲレンデはないが、白馬・八方尾根は好きだ。何が好きかって、ゲレンデ正面に「焼き肉屋」があるから。どこのスキー場に行っても、ゲレ食はとにかく混んでいて、しかも不味い。しかし白馬では「焼き肉」なのだ。
滑り降りてきて、ビールとタン塩で乾杯。このスキー&焼き肉は、ウチの基本パターンになっている。

この他、クリスマス時期にカラオケをするなら、甲斐バンドの「安奈」を歌っておきたい、とか、夏は特に何もないのに、冬になると、どうしてもやりたくなることって、あるんだよね。