●[ごじゃっぺと〜さん]
06.個人情報がなんだ!

個人情報の保護がウルさくなって、だいぶ経つけど、なんのために保護しなきゃならないのか、どこまで保護すればいいのか、分かってない人が多いように感じる。
ボクが今のオフィス(アパート)を借りたばかりのとき、いきなり、しつこい売り込み電話がかかってきた。ホームページ上には表示していたけど、まだ電話帳にも掲載されてない頃で、聞いてみると不動産(賃貸物件の仲介元)会社からリストが出回っているという。電話してきた本人は「個人情報はバッチリ保護しています」と言い切った。
あのね、ボクが承諾していないリストが第三者に出回る事自体がオカシイんだよ。あなたが、そのリストを持ってること自体がNGだっつ〜の!
この電話の男、そういうことを指摘したらキレて、何度もしつこく電話してくるようになった。しかもコイツ、非通知なんだよな。自分の番号は絶対に教えないの。ソレで高額な不動産を買えって、ありえないだろ!仕方なくボクはNTTに連絡して「非通知拒否」の設定をしてもらった。
ま、こういうアホがいるから、個人情報保護がウルサくなったのだけど、この4コマに描いたみたいに、何でもかんでも保護して秘密にすればいいってモンでもないと思う。
会社の規定だからって「何も教えられません」というのは、どうかな?ルールを守っていれば、社会的責任を果たした事になると思い込むのもアマイんじゃないか?職場のルールを守るだけで社会的責任から逃れられるってモンじゃないと思うんだよね。
例えば、何かの事件とか事故が考えられる状態で、相手の元に一刻も早く行きたいとする。でも、その住所を教えてもらえないとしたら?そして、本当にとりかえしのつかない事故が起こってしまったら?住所を教えていれば救えたかもしれないのに。
そりゃ、担当者はルールを守っただけのことで、処分されたりしないのかもしれない。でも、本人の心の中ではどうなんだろう?何も感じないのかな?
それに、もしも大きな事件だったりすると、手のひらを返したように「臨機応変に対応できなかったのか!」と世間はバッシングしたりするんじゃないの?
ルールがどうあれ、社会人って結局は自己責任からは逃れられないんだと思う。だからこそ、個人情報の扱いは慎重でないといけなくて、マニュアルを覚えるんじゃなくて、正しい考え方を身につけるってことなんだろうと思うんだ。
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