●[ごじゃっぺと〜さん]
13.オトナはかっこわるい

運動会や授業参観には欠かさず行っている。あ、いや、1〜2回、いけなかった事があったとは思うんだけど、でも他は全部行ってるよ。少なくともカミサンは全部行ってるしね。家庭訪問にも必ず立ち会ってる。仕事場が家から近いからなんだけど、とにかく子供の状態は自分の目で知っておきたいし、先生にも言いたい事は言っておきたいからね。
もっとも運動不足だから父兄の競争なんかに出ると確実にビリになっちゃって格好悪いんだけど、ソレは勘弁してねってことで。

さて、そういうわけで授業参観にいくと、とにかく親たちがみっともない。ず〜っとヒソヒソ話をしてたりしてさ。コドモが真面目にやっとるのに、黙って授業を見れんのか?
運動会でもそう。子供は整列してるのに、親はダラダラ。お前ら、それで家に帰ったら「もっとちゃんとしなさい」とか子供に言うんじゃね〜だろ〜な?

ボクはダブルスタンダードとか「自分のことを棚にあげる」のが嫌い。いや、ボクがしっかりしていて、世間のお手本みたいだってことじゃないですよ。むしろダメな部分のほうが大きい。普通の人ならできてトーゼンのことができないもんね。ただ、それを棚にあげないだけ。自分ができないこと、守れないことを棚にあげて、コドモだけには押し付けるとか、絶対にやりたくない。だから、少なくとも子供(自分の子とは限らない)の前では、できるだけちゃんとしようと思う。

ただし、それを徹底することもできててはいない。例えばボクは好き嫌いが多いんだけど、子供もそれでいいってわけじゃないものね。だから、そういうときは、棚にはあげずに、でも子供には「やってね」っていう。理不尽だと思われるだろうから、これはオレの理不尽なんだよって分からせて「オレみたいになっちゃイカン」って言うんだ。
それでいいのかどうかは分からない。でも、自分が理不尽を言っていると自覚もせずに、子供に何かを押し付けたくはないんだよね。不祥事を起こす先生だっているわけだし、事件を起こす人、信号無視する人、ポイ捨てする人、そういう大人はいくらでもいる。大人=お手本ではない。逆に、子供であっても尊敬に値する子もいくらでもいるんだしね。
そういうことを棚上げして喋ると、大人に対する反発が出ちゃうでしょ。ボクがそうだったし。だから、ボクはそうしたくない。娘と楽しく仲良くしていたいから、棚にあげたくない。

ボクは、子供のお手本にはなれないような大人だ。ダメな部分が多すぎる。
ただ、そういう大人でもなんとか生きてるし、ウチの娘みたいな、素晴らしい子に恵まれたりもする。
娘はもっと恵まれてほしい。だから、大人とか子供とかっていう色眼鏡はかけさせたくない。
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