●[ごじゃっぺと〜さん]
17.ツライときこそ

好きな事ほど、辛い。矛盾しているようで、これは真実。
しかも、好きな事をやってるはずなのに、ソレだけに打ち込める時間は、ほとんど与えられない。面倒な事が8割で、残った2割で好きな事をやれるっていうのが実際だろう。でも、そうしないと2割すら、できなくなっちゃうんだよな。

デザインとかマンガとか、とかく派手なギョーカイだと思われがちで、そう思ってる人も多いだろうと思うんだけど、本当はね、地味で、つまんなくて、面倒くさくて、カッタルイことのほうが多い。そういう中に、ときどき派手な光が当たる事があるってだけのことなんだよね。
で、求人広告などでは、そういう部分だけをクローズアップするから、派手なのが当たり前みたいにみえる。本当は違うんだけどね。

経験から言うと、ツラいことって、逃げても逃げても追い掛けてくるんだよな。そして、ココだけは勘弁っていう、一番イヤなところで追い付かれる。逃げることに力を使っちゃって、抵抗する力を失って、どうしようもなくなってから、追い付かれるんだ。
それって最悪だよね。

ボクは嫌な事は辞めちゃえばいいって考えるほうで、逃げるのだって構わないと思う。ただ、あくまでも最後の手段として、だよ。
ダメなら逃げていいけど、本当にダメになるのは「ダメ」っていう結論が出てからでいいじゃん。やるまえから「ダメだろう」って逃げるのは、よくない。
あと、どんなに追い詰められても、多くの場合は「起死回生のチャンス」は、わずかだけど残ってることが多いんだよね。それはキツイことかもしれないし、可能性が低すぎるかもしれないんだけど、ゼロじゃないんだよな。だから、簡単に結論を出さない方がいいんだ。
結論を急ぐ必要があるなら「とりあえず、こうする」と決めておいて、でも最終的な決断は、じっくり考えてから出せばいい。例えば、生活のために別の業界に一度は転職して、収入を得ながら、もう一回、元の業界でやるかどうか考え直すとかね。
それはそれで厄介だろうけど、とにかく退職や転職の理由が「ツライから」だけだと、ちょっと心配になるなぁ。
ツライことは、どこにでもあるから。逃げ切れっこないから。
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