個人情報や固有名詞はできるだけ伏せていますが、やりとりしたメール文面などは原文のママです。


■イバライガーとの出会い:その3 2008.09
翌週、突然、BOSS氏から連絡があった。
まだイバライガーのシナリオ案は出来ていないんだけど・・・。

と思ったら、画像の加工をお願いできないか、という相談だった。
イバライガーのマシンはトライクだ。見た目はバイクだけど、実は三輪のクルマ。なるほど、クルマならヘルメットの着用義務はないから、ヒーローが公道を運転できるわけか。
そのトライクに乗った写真を使ってポスターにしたいんだそうだ。おお、いい話じゃないか。ただ、そのトライクは黒いカラーリングなのだった。一方イバライガーは赤がイメージカラー。借り物だから勝手に塗ってしまうわけにはいかないんだけど、ポスターは真っ赤なトライクにしたいとのこと。イバライガーと同じ白い矢印のラインをあしらって。

よっしゃ、やったろうじゃね〜か。やるからには背景も差し換えよう。バックにある余計な看板とか電線とか、邪魔だもんな。早速、ウチのスタッフにトライクのキリヌキを頼んだ。本来の仕事そっちのけ。そしてキレイに切り抜いた画像にカラーフィルタを乗せていく。自然な赤にするために、色々な加工を何段階も加えていく。
簡単に見えて、この手の作業は、けっこう大変だ。本来なら、それなりのギャラをもらわないと合わない。でも、そんなモン、忘れる事にした。関わると決めたからにはトコトン関わるべきだ。中途半端な気持ちで一所懸命やってる奴にちょっかい出しちゃいけない。大丈夫、マンガにせよ、ヒーローにせよ、人気が出ればお金なんか勝手に生まれてくる。そうなると思うからやってんだから、細かいとこでグダグダ言うことはない。そう、ボクはすでにマンガだけじゃなくて、イバライガーという存在そのものに関わっていこうと思い始めていたのだ。

そうして出来上がった画像をメールしたら、すぐに返信があった。
またセンセイ氏からだ。

> 写真ありがとうございました。
> 代表のBOSSは早速プリントアウトして子供のようにはしゃいでました。
> いろいろ、参考意見 助かります。
> このところ、ショーの依頼などが増えてきて対応が追いつかず
> てんてこ舞いしているしだいです。
> 「しょっ少佐!助けてください!
> げっ減速できませんッシャア少佐ァ!助けてください!!」
> そのうち、時間が出来たらアニカラでも行きたいですね!

う〜ん、そのネタで来たか、センセイさん。
そのへんがツボなのね、と思ったら大間違い。
この年の暮れ、彼のツボはもっとず〜〜〜〜〜〜っと深いことをボクは知る。



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