思わず読んじゃうマンガ
世界で知られる「MANGA」
広告マンガで何ができる?
広告マンガ制作の流れ
広告マンガの種類と特徴
似顔絵・キャラクター提案
その他のイラスト制作
論より証拠の制作実績
提供作品の利用規定

別格扱い!英語でも「MANGA」の日本のマンガ
このサービスの他メニューへ

日本のマンガは、英語でも「MANGA」と呼ばれ、「COMIC(コミック)」や「CARTOON(カートゥーン)」とは別格扱いされていることをご存知ですか?
アニメの世界でも、日本のものは「ジャパニメーション」と呼ばれ、世界的に高い評価を受けており、今や日本のマンガ・アニメは世界のスタンダードとなっています。
ましてや国内では、子供はおろか社会人でも男女を問わず、マンガを日常的に読む人が圧倒的に多く、マンガならではの表現・演出は広く深く浸透しています。


せっかくご注文いただいても、他の締め切りや先約の案件と重なってしまい、ご希望の納期やスケジュールに対応できないことがあります。正式なご注文の前に電子メール等で、一度、当社の対応スケジュールをご確認ください。(なお、御社だけでなく複数の締め切りに対応しているため、想定外の変更、修正などには対応できない、あるいはスケジュール、ご予算等に大幅な変更が出る場合があります。予めご了承ください。)



アナタの知らないニッポンの実力と、アタリマエはアタリマエではないコトを解説しましょう。

1.60年以上の積み重ねで創りあげた日本のスタイル


世界で日本のマンガが評価(※1)されている理由はなんでしょう。マスコミなどで「高い技術」などと表現されることがありますが、画力やタッチといったテクニックならば、海外のコミック作家も決して負けてはいません。
実は、他国のコミックやカートゥーンと日本のマンガの違いは、高いドラマ性と構成にあります。それは長い時間をかけて育まれてきたものなのです。
現在の日本のマンガ文化は、主に第二次大戦後から発展し始め、昭和30年代には早くも「青年誌」と呼ばれる大人向けマンガが多数出版されています。現在も含めて、大人向けの漫画雑誌がこれほどまでに流通している国は、世界のどこにもありません(※2)
小説や映画とも遜色ない、大人の読者を想定した高いドラマ性、人間描写。それはすぐに少年誌にもフィードバックされ、読者もそれらを受け止め読み解く力をつけていきました。こうしてマンガは全ての世代で高度化していったのです。

※1 近年、ジャパニメーションとしてもてはやされている日本アニメも、最近になって評価が上がったわけではなく、30年以上前から輸出され、特に1980年代以降は、先進国で日本アニメを一度も観ていない人は稀でしょう。
アメリカではアストロボーイ(原題:鉄腕アトム)等が広く知られていますし、フランスではゴルドラック(原題:UFOロボ・グレンダイザー)が瞬間視聴率100%(世代別の集計結果)を出しています。イタリアではルパン三世がよく知られており、アジア圏でもドラゴンボールや北斗の拳が高い人気を誇っています。
ただし、多くの人は自国で作られたアニメだと思っている例が多く、近年になって日本の作品であったことを知り、それが「ジャパニメーション」という言葉を生み出したと思われます。

※2 マンガコンテンツの保護・育成に最も消極的な国が、実は日本です。世界中で評価されているにも関わらず、月給数万円以下で過酷な勤務体制のままの制作スタジオがほとんどであり、社会的評価も低いまま放置されています。このため、ハリウッドなどへの人材流出が深刻な問題になっており、インターネットの普及なども後押しして、優れたコンテンツクリエイターがどんどん海外へ流出しています。
また近年は韓国、台湾、タイなどの各国も、「ジャパニメーション」を創り始めており、すでに日本製の作品だけの名称ではなくなりつつあります。

顔にタテ線を入れると「怖い」「寒い」を意味する。こうした「お約束的演出」が含まれるため、実は情報量は意外に多い。

代表的なマンガ演出「スピード線」は、静止画上で「動き」を表現でき、今やマンガ以外のジャンル(動画も含む)でも利用されている。

標準的なマンガのコマ割。複雑なようだが、読者は特に意識することもなく流れを追っていける。洗練されたレイアウトテクニックと言える。

よく見かける人物の表現例。カートゥーンほど子供向けではなく、アメコミほどリアルでもない、日本独特の誇張方法。漫画的表現の自由度を残しつつ、ドラマ性も損なわれない利点がある。

このページのトップに戻る

2.「次号に続く」は日本マンガの特長


日本では当たり前の、しかし海外では珍しい特徴として「連続性」という点があります。海外でも漫画専門誌はあり、連載漫画がありますが、そのほとんどは「1話完結」であり、稀に「次号に続く」場合でも、前編・後編といった程度が主流です。
しかし、内容が高度化・複雑化した日本では、どうしても十数ページといったボリュームでは足りなくなり、ほとんどのマンガが「次号に続く」連続ドラマとなりました。続きを読むために読者は定期的に漫画雑誌を買うようになり、商業的にも成功したため、作品の多くが長編化していきます。しかも長編化によって、さらに内容は高度化していきます。
「続く」ことで「内容を次号に持ち越せる」ということは、ある意味、ページ数が無制限のようなものです。枚数制限のある中では表現しきれなかった微妙な心理表現など、さらに繊細な描写が可能になります。みなさんが当たり前に読んでいるマンガですが、心の動きを描写するために数ページも使うなどという演出は、海外作品では滅多に見られません。そうした演出が浸透していくことによって、日本のマンガは社会問題などの重大なテーマさえ扱えるものに進化していったのです。(※3)
なお、海外では連続性が低いため基本的に読み捨てであり、日本のように「必ず単行本になる」わけではありません。単行本にまとめられ、一気に長大なドラマを味わえるのも、日本ならではのことなのです。(※4)

※3 ただし、雑誌連載している作品は、基本的には雑誌掲載時に最大の効果を発揮するように描かれています。次号までの「間」も含めて描くのが正しい連載作品であり、良質なプロ作家の多くは、雑誌で読んでもらえることを最大の評価と認識しています。

※4 単行本化の段階では、大幅な加筆や修正を施すこともあります。最近では、故横山光輝氏の「三国志」が文庫化された際に、描き直しとも言えるほどの全面的な改修が行われました(横山氏の「三国志」は、単行本で60巻、文庫判でも30巻の長編。日中国交正常化以前に連載が始まっており、衣装や儀礼の描写など、資料不足等で誤って描かれた点も多かったため、文庫化の際に、それらを全面改修した)。


このページのトップに戻る

3.「作家=作品」はアタリマエではない


「鉄腕アトム」の作者は手塚治虫氏。「仮面ライダー」なら石ノ森章太郎氏。ですが、みなさんはスーパーマンやスパイダーマンの作者をご存知ですか?。あれほど世界的に有名なコミックなのに、ほとんどの人はその作者を知らないでしょう。(※5)
実は海外においては、作家と作品がイコールとは限りません
日本のマンガの多くは、「作者本人」がすべてを考え執筆し、それを出版社が雑誌という媒体に載せて配布する形式です。作品内容の全てにおいて、主体は作者にあります。
しかし、アメリカンコミック(以下アメコミ)などの場合、スーパーマンもスパイダーマンも、作品自体の版権は出版社が持っている例が多く、「会社」が運営する「企画」の1つであり、ライターは特定されていません。今回は誰それ、次回は別の誰か、といった具合です。そうして何人もの描き手によって創り続けているわけです。(※6)
複数のライターが同時に、別々のスーパーマンを描く、といったことも珍しくはなく(※7)、ファンは担当作家ごとのタッチや表現の違いを楽しむといったこともありますが、担当作家は作品のすべてをコントロールすることは許されませんので、作家性は低くなりがちです。おのずとファンの評価も「個性を重視する日本」とは違い、キャラクターなどのシンボリックなものに重点が置かれているといえるでしょう。(※8)

※5 例外的に認知度の高いウォルト・ディズニーの場合も、厳密には「作者」というよりも、キャラクターの発案者、ディズニー社の創業者として知られているわけで、私たちがイメージする「漫画家」「作家」とは異なります。

※6 これらアメコミの制作状況は、私たち「企業広告専門マンガ作家」のソレと極めて近いものです。依頼主から題材となる「企画(あるいは情報)」を預かって、仕事として「依頼条件を満たしたコンテンツ」にするわけですから。基本的に読み切りであり連続性が低いこと、作者が固定しにくいことなども、アメコミの制作環境と酷似しています。

※7 スーパーマンは1938年デビューですが、企業主体のプロジェクトであるため、現在でも連載が続いています。マンネリ化で読者を飽きさせないよう、時代にあったストーリーや描写、新たな設定の追加などを加えつつ、ずっと継続されています(バットマンやスパイダーマン等も同様で、50代60代の方が子供の頃に読んだアメコミの多くは、今も続いています)。

※8 故手塚治虫、故石ノ森章太郎など、著名作家のプロダクションでは、彼らの生み出したキャラクターを若い作家に委ね、次世代のアトムや仮面ライダーを創り始めています。
そういう意味では、日本のマンガもアメリカ的キャラクタービジネスの時代へと変化しはじめているようです。


■関連メニュー
思わず読んじゃうマンガ
似顔絵・キャラクター提案
世界で知られる「MANGA」
その他のイラスト制作
広告マンガで何ができる?
論より証拠の制作実績
広告マンガ制作の流れ 提供作品の利用規定
広告マンガの種類と特徴



このページのトップに戻る


(C)2007.TAKUYA URUNO CREATIVE OFFICE.